復元集落
ここの魅力は「歴史を肌で感じられる」ところで、とくに縄文時代の住居が手に取るように分かる復元集落は、こどもから大人まで興味を掻き立てられるようなつくりになっています。
歴史に興味がなかったお子様でも「何か」を感じて学習を始めるかもしれないので、教科書だけで実際は見ることが少ないこの集落住居はおすすめのスポットです。
住居の中も拝見可能なので、「冬でも暖かそう」とか、「雨が降ったとき、中に水が入らなかったのかな」など、古代の人がどのような暮らしをしていたのか、こどもなら気になるに違いありません(大人も)。
博物館
博物館というと退屈な印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、加曽利貝塚の場合は一味違う中身になっており、実際に掘り出された土器だけでなく、人骨まで保存されているのがかなり印象的です。
また、そのひとつひとつに丁寧な解説がついており、興味がある人はもちろん、何気なく訪れた人でも足をとめて魅入ってしまうかもしれません。
そしてこれらの歴史物を保存する活動も積極的に行われ、マスコミ・国会などでもしばしば取り上げられており、昭和天皇・皇后両陛下がご視察に来られたという輝かしい歴史も残っています。
土器の展示
入場料は無料で撮影も禁止されていないので(取材時)、PR大使のかそりーぬさんの案内と順路に従って、ずらりと並んだ土器や写真などを見ていきましょう。
発掘された人骨など
さらには、全身まで残っている縄文人の人骨などの刺激的な歴史物から、首飾りなどの縄文時代の文化に触れる遺品、さらには飼われていたと思われる犬の骨など意外な発見ができるつくりとなっています。
写真の展示
過去の発掘調査の様子がわかる人骨発掘調査の写真や、昭和天皇・香淳皇后ご視察のようすを記念して撮影された写真、貝塚の守り人・武田宗久さんの紹介なども見ることができます。
貝層断面観覧施設
加曽利貝塚の貝層が見られるこの施設は、遺跡を保護し、発掘時そのままの状態が観察できるようにとの観点により、東京国立文化財研究所などによって調査・研究・実験を重ね、アクリル・エマルジョンやバインダー18などの固定用樹脂を駆使して完成した、とされています。
貝を捨てた様子、食べられた貝の種類などもつぶさに観察でき、見学に来た人を楽しませるだけでなく、貝層の学術的研究を進めるための貴重な建造物となっています。
貝層を間近で見ることが可能な貴重な施設なので、何も知らずに見るよりはあらかじめ予習しておくと楽しめるのがおすすめの見学方法です。
厚く積み重なった貝の層は直径130メートルのドーナツ状に廻っていて、貝層中には縄文人の使った道具・食糧とした魚や獣の骨などが混入しており、当時の人々の生活を知る貴重な情報を多数提供してくれています。