
佐原の町並み
ここ佐原は、国指定史跡である「伊能忠敬旧宅」のほか、江戸末期・明治・大正時代に建築された呉服店・商店・蕎麦屋などの千葉県有形文化財が当時のまま残っている貴重な場所です。
建物だけでなく、佐原で初めてキリンビールを販売した家財などが当時の状態を維持して展示・保管されています。
観光用の駐車場も用意されていますが、JR「佐原」駅からすぐの場所から町並みを楽しめるコースが始まっているので、公共交通機関を利用するのがおすすめです。
町並みは小野川沿いに見ることができます。途中に「開運橋」「中橋」「共栄橋」そして「忠敬橋」など、橋のひとつひとつに名前がついているので、予習してから歩くと楽しみがさらに増すでしょう。
江戸時代に建築されたもの
伊能忠敬旧宅 |
佐原を代表する英雄「伊能忠親(いのうただちか)」が江戸に出る前まで住んでいた建物です。 生まれは九十九里町、若い時代は横芝光町で育ったところからも、千葉県に縁のある人物と言えます。 忠親が江戸に出て大活躍を始めるのは50歳になって高橋至時の弟子となってから。 後に自身の測量だけで大日本沿海輿地図を作り、日本だけでなく世界にも影響を与える人物となった伊能忠親。 50歳を過ぎてから新たに挑戦し成功した、とても立派な努力家です。 書院建築:寛政5年(1793) 土蔵:文政4年(1821)以前 |
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正上 | 千葉県の歴史的な名産のひとつ醤油醸造の店として1800年に創業。今でもまだ続いている超老舗です。近年では佃煮がメインとなっています。 江戸時代に見られた防犯方法「よろい戸」を見ることができる貴重な建造物でもあります。 店舗建築:天保3年(1832) |
中村屋商店 | 荒物・雑貨・畳などを販売していたお店で、現在では博物館として活躍しています。 敷地がまっすぐの場所でないため工夫を凝らした建て方をしており、当時の技術をそのあたりからも垣間見ることができます。 店舗建築:安政2年(1855) |
明治初期〜中期
正文堂書店 |
江戸時代から活躍していた書店ですが、店舗自体は明治になってから建てられたもの。2階の頑丈な開き戸が印象的で、歴史を感じるつくりになっています。 現在でも1階部分を利用されており、元気に和菓子屋さんが営業中です。 |
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中村屋乾物店 | 明治25年に発生した大火事の教訓をいかした作りが特徴的で、ところどころに当時の防火対策の方法が見て取れます。 |
小堀屋本店 | 江戸時代に創業したお蕎麦屋さん。店舗は明治25年に建てられたもので、調理場等がすべて一体になっており、当時の雰囲気が残っています。 さらに注目したいのは佐原ではじめて使用されたガラスの戸。割れずに今でも残っている超貴重な文化財です。 |
明治後期〜大正
福新呉服店 |
建物自体はそれほど古くないですが、創業は江戸時代まで遡る老舗です。 奥の庭が見学可能となっているので、佐原観光に来たら忘れずに訪れたい場所のひとつ。 当時のトイレや明治元年に作られた土蔵、当時の生活様式などを見ることができるので、大人はもちろん、こどもにとっても印象に残る建造物といえます。 |
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旧油惣商店 | 明治から昭和にかけて奈良漬けで繁栄した有名なお店です。 創業は1800年よりも前という老舗ですが、店舗は瓦葺の2階建てという比較的近代的なつくり。 店舗は比較的新しいですが、土蔵はかなり昔に作られました。ただ大正初期に3階建てに増築されています。 |
三菱館 | 煉瓦でできた「旧三菱銀行佐原支店」(開業当時は川崎銀行)です。 残念ながら東日本大震災によって見学ができなくなってしまいました。 |

水郷佐原あやめパーク
駐車場:あり
水郷佐原水生植物園と与田浦が合併してできた観光用公園です。
園内に島などを作ったり道のひとつひつつに工夫が施され、訪れる人に佐原の水郷を味わってもらうという気持ちが随所に見られます。 名前のとおり、メインとなる花はあやめですが、その他にも季節によってフジ・ハス・リコリスを楽しめるように栽培されています。
あやめ・ハスの時期にはそれぞれイベント・お祭りも開催されます。5月から8月まではお花のイベントが目白押しなので、ホームページでチェックしてみましょう。
合併後はさまざまな観光施設が増築されており、こどもが楽しめるプチ遊園地や愛犬家に嬉しいドッグランが作られ、今後さらに楽しみが増えると期待・予想されます。
入場は12月から3月が無料、それ以外が有料で、お花の見頃の時期によって変動します。
2022年1月時点では、4月・9月~11月:200円、5〜8月:600円(あやめ祭り期間中:800円)となっています。

小見川城山公園
駐車場:約170台(無料)
桜の名所として有名な公園です。また、桜だけでなくその他にも70種6,000本位のいろいろな樹木を季節ごとに堪能できます。
混雑する桜の時期には、1,000本と言われるソメイヨシノをはじめ、数々の春の花や樹木を見ることができます。夏・秋にもそれぞれ季節ごとの樹木がたくさん咲くので、いつ訪れても違う景色を楽しむことができるのも魅力です。
こども向けのアスレチックなどがある広場もあるので、家族でも楽しむことができます。

橘ふれあい公園
駐車場:約150台(無料)
大きな駐車場がある公園です。週末はバーベキューを楽しむ人で賑わいます。大きな滑り台やアスレチックなどもあり、こども連れでも楽しめます。
水辺でくつろげる桜の里や散歩をするのに最適な牧野の森など、楽しみ方をいろいろ選べる自然豊かな公園です。
5月になると鯉のぼり祭りを開催するので、ゴールデンウイーク前になると鯉のぼりがたくさん見られます。

栗山川ふれあいの里公園
駐車場:約20台(無料)
中規模な広さの公園で、地元の人を中心に利用されています。
広場には裸足で歩ける健康的な道があり、芝生広場やこどものための広場も用意されているので、週末の天気の良い日は結構賑わいます。
公園の設立当初は香取市ではなく香取郡栗源町だったので、公園内のモニュメントに栗源町民のメッセージが書かれています。

東庄県民の森(東庄町)
BBQスポーツ
駐車場:あり
野鳥が多いのが特徴で、野鳥広場・水鳥広場などの鑑賞エリアも充実していて管理環境も抜群。東庄町のホームページでもその様子を随時紹介しています。
バーベキュー場・テニスコート・弓道場などのアクティビティ施設も豊富で、季節ごとのイベントも積極的に開催しています。
高台を利用した景色の良いお散歩コースを歩くと干潟八万石を望める見晴らし台があり、広大な水田の景色を一望できます。
お花見広場では桜だけでなく椿や水仙、鮮やかな紫陽花などが多数植えられており、すべての季節によって違う顔を見せる自然の景色を堪能できます。