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- 2022/6/18
- ページデザインをリニューアルしました。
無料で入れる千葉城は、電車・車のどちらでも来られる身近な観光スポットで、最上階から見える千葉市の展望と女性観光客に人気の茶店がユニークなポイントです。
また、周囲を飾る亥鼻公園には面白い散策コースが設けられており、オリエンテーリング感覚でお散歩がてらの歴訪が楽しめます。
千葉市メニュー
千葉城リポート
5階建ての千葉城は郷土博物館として観光用に無料で開放されており、1階から4階は武具や書物、資料などの展示室で、最上階の5階は市街が見渡せる展望室です。
階段を登った先の入口では警備員等スタッフの方が受付を行っており、コロナ禍の取材時は入場の際に「どちらからお越しですか」と聞かれました。
1階と2階
中に入ると順路が案内されていますが、展示物を見ながら上に向かう階段と、一気に展望室に行けるエレベーターのどちらかを選ぶこになります。
1階には地域の歴史がわかる年表と民俗などに関連した書物が置いてあり、迫力満点の千葉氏の像がお出迎えしてくれる2階は武器や武具などを詳しい説明つきで展示しており、歴史好きの方にとっては何かと楽しめる施設です。
3階と4階
3階には千葉氏の勃興と滅亡の長い歴史や妙見信仰などの展示物が展示され、4階に行くと少し雰囲気が変わって明治・大正・昭和の千葉市について紹介されており、白黒の画面と懐かしい雰囲気のナレーターが説明してくれる映像が流れています。
展望部屋(5階)
天守閣の5階部分にはベランダのような部分が設けられていますが、その場所は、市内を一望できる展望エリアとなっています。
天気の良い日であれば筑波山、さらには富士山も望むことが可能ですが、網越しにしか見えないのが残念なポイントで、撮影にはちょっと不向きといったところです。
網を四面に張り巡らせているので、高い場所が苦手な方でも怖さを感じないつくりで、展望室の室内には観光客の記念撮影用のアイテムも用意されています。
亥鼻散策リポート
それほど広くない亥鼻公園ですが、お散歩コースはバリエーションに富んでおり、高台のため階段の上り下りも多く、体力が必要な本格的ウォーキングスポットといったところです。
1階に置かれている散策マップを手に入れればオリエンテーリング的な散策を楽しめるので、ここではその一部をご紹介していきます。
飛躍の像
千葉城の入口付近に勇敢な雰囲気のモニュメントが置かれており、それは千葉市の成長を祈願して設置された「飛躍の像」といい、源頼朝を支えて千葉のまちの基礎をつくったといわれる千葉常胤(つねたね)が未来へのメッセージを矢に託す、というイメージで造られました。
不動明王の祠
文化会館と反対側の出入り口付近に3つほどの祠が立っており、妙見寺の催事に奉仕される人々がお参りをしている「不動明王」が祀られています。
また、この周辺は「お茶の水」という地名で、千葉常胤が源頼朝に献上した泉の水があったという由来でも広く知られています。
神明社と鳥居
広場から少し離れた場所に小さな階段があり、登った先には鳥居が建っており、その中に入っていくと神聖な雰囲気を醸し出している小さな神社が現れます。
建てられた時期や目的ははっきりと分かっていませんが、外を見渡せる地形と堀で区切られているという点から「見張り台」だったという説があります。
教育塔
普通に歩いていると気が付かないような草むらの中に、ひっそりと2体の建造物が立っており、これは昭和11年に建てられた教育塔と呼ばれる小さな塔で、明治時代から活躍した先生方のお祀り用に再建したものです。
見るからに藪蚊がいそうな雰囲気を感じる場所なので、夏場は虫よけを用意してから訪れるのがおすすめです。
「女」の像
こちらは、現代では乱暴な表現と言われれそうな「女」という題名で、「荻原守衛」という有名な彫刻家が彫った重要文化財を記念して作られた碑です。
荻原守衛本人が彫ったものではなく、昭和43年に千葉大学教育学部とその前身の千葉県師範学校の卒業生が建てたとされています。
女・夏像
上記と混同しそうですが、それとは無関係の彫刻で、比較的新しく、昭和61年に佐藤忠良という彫刻家によって「パブリックアート」として野外用に制作されたものです。
グルメ情報
歴史を感じる桜の名所、とくればグルメやカフェも和風で楽しみたいところですが、そんな空気にぴったりの、和の情緒満載の茶店をご紹介します。
いのはな亭
敷地内には観光客に人気の和の雰囲気を堪能できる名物茶店があり、その名も「いのはな亭」で、周辺には桜を中心とした樹木がたくさん並んでいるので、四季それぞれの違った味を出してくれます。
和の情緒漂うテラス席、空調が効いた店内、食べ歩きが楽しいテイクアウトの中から、自分が好きな食べ方を選んで和の甘味を味わいましょう。(食べログで見る)
桜とおすすめ撮影スポット
亥鼻公園は桜の名所として有名ですが、とくに量が多いというわけではなく、「千葉城」「いのはな亭」をはじめとした建造物と桜の組み合わせが絶妙なので、そこに人気の要因がありそうです。
天守閣とコラボした満開の桜は最高のフォトジェニックスポットとなるので、写真が好きな方であればいろいろなアングルで撮影したくなるでしょう。
天守閣と桜
おすすめは千葉城の真横のスタッフ用駐車スペースに立っている桜とのコラボで、下から見上げて撮影すると、ご覧のような迫力の写真が手に入ります。
和の景色
もうひとつのおすすめは「いのはな亭」という名の茶店と桜・新緑・紅葉とのコラボで、江戸時代にタイムスリップしたような粋な景色を撮影できるので、是非挑戦してみてください。
愛犬家のための情報〜
天守閣にはワンちゃんは入れませんが、園内は自転車の通行がなく散歩に適しており、近所の愛犬家にとっては貴重なお散歩コースとなっています。
段差がきついのが注意点で、飼い主さん・ワンちゃんとも多少の体力と腰への負担が考えられるので、自信がない方は近隣の平坦な場所を選んだ方がいいかもしれません。
愛犬とお散歩おすすめ度:3
★★★☆☆
階段が多い点、ワンちゃん連れでは城の中に入れない点を考慮した場合は快適度は落ちますが、お散歩が目的であれば十分楽しめるスポットといえるでしょう。
取材時、放置された排泄物が多少見られ、園内にもお困りを伝える看板が出ていたので、そんな困った人と同類にされないよう、ウンチ袋と洗浄用の水は大げさに見えるくらいに持ち歩きましょう。
アクセス
京葉線・内房線・外房線が利用できる「本千葉」駅から徒歩圏内というアクセスの良さという好環境にも関わらず駐車場が「無料」という太っ腹なので、週末の混雑率は自然と高くなりがちです。
駐車場
場所は若干分かりにくいですが、いのはな亭と反対側の方面に25台を収容できる無料(取材時)の駐車場が用意されているので、グーグルマップやカーナビを使ってさがしてみましょう。
平日と週末では混雑度が極端に違うので、観光シーズンの土日はお昼など混雑が予想される時間は避け、早めに来園されるのが無難です。
駐車料金 |
無料(取材時) |
収容台数 |
約25台 |
利用可能時間 |
9:00〜17:00(博物館の入館は16:30まで) |
その他 |
大型バスの利用の際にはあらかじめ連絡が必要です。 |
電車・バス
電車の場合はJR「本千葉」駅または千葉都市モノレール「県庁前」駅になり、本千葉からは徒歩約15分、県庁前駅からは13分といったところです。
JR千葉駅から出ているバスも利用でき、京成バス「千葉大学病院」行きまたは「南矢作」行きに乗車し、「郷土博物館・千葉県文化会館」で下車して徒歩約3分で到着します。
記事:取材班長・みどり
いつか駐車場が有料になるかもしれないと思い、しょっちゅう公式サイトなんかで確認していますが、どうやらまだ無料のようです(笑)。
なるべく短いスパンでチェックしていますが、もし有料に変わっていたら…というのが心配なので、行かれる前には公式サイトでチェックしてくださいね。