房総のむら
更新情報・お知らせ
- 2022/10/16
- ページを新規公開しました。
「下総(しもうさ・現在でいう北総地域)」「上総(かずさ・千葉県より南側の中腹エリア)」「安房(あわ・南房総市・館山市・鴨川市あたり)」の3つの国に分かれていた江戸時代後期の千葉県の文化・住居などを復元した県立の施設です。
入念に調査して当時のようすを再現している建物は大人でも十分に楽しめる(むしろ大人向き?)もので、当時を彷彿とさせる催しもほぼ毎日開催されています。
成田周辺メニュー
体験する
房総のむらでは、伝統となっているものづくり・当時の暮らしの要となった道具などを使ったり作ったりする職人技を手軽に体験することができます。
それぞれは定期的に開催されているのではなく、一定期間のスケジュールが事前に決定されるので、その表を見て予約する、または当日に訪れる、といったシステムになっています。
商家の町並みで体験する
めし屋(かどや) |
調理で使用されたカマドなどが見られる店内で、当時の冠婚葬祭で定番とされていた「太巻き寿司」や、かつての房総地域の家庭で作られていた地元の料理づくりなどが体験できます。 |
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小間物の店・くるり |
当時の方が使用していた化粧品、髪の毛を結ぶための道具、着物などで使用していた帯締め、さらには羽織紐などの商品と、かつての会計の様子がよみがえる帳場が再現されている店内では、その商品の組紐や小物袋などを作る体験を実施しています。 |
菓子の店・あまはや |
当時の菓子を入れていた箪笥のほか、商品として売られた大福・羊羹などの懐かしいお菓子が見られるお店の1階では、煎餅・桜餅・かしわもちなどの和菓子づくりの体験を開催しています。 |
呉服の店・上総屋 |
良い味を出している軒のれんの内側には、呉服箪笥、運搬用の行李・つづらなどの商品と、当時の帳場の雰囲気が伝わってくる会計用の道具が置かれており、呉服のお店ならではの染め物を実践することができます。 |
お茶の店・山辺園 |
茶壺のようなロゴののれんが目印で、オリジナルのお茶・グッズなどが置かれている店内では、昔ながらの煎茶・ほうじ茶・抹茶を煎れる体験が開催されており、茶店になっている2階で和菓子と一緒に味わうこともできます。 |
酒・燃料 下総屋 |
新しいお酒が出来上がったことを知らせる杉玉が下げられているお店の中にはお酒の樽や洗浄用の半切桶などが見られ、体験メニューとしてはろうそく・果実酒・杉玉作りなどが設けられていることもあって、「千代紙・ろうそく」の平置き看板が目印となっています。 |
本・瓦版 葛飾堂 |
かつては浮世絵・本などを売っていた店で、玄関に立っている「書林」という箱型の看板が目印で、昔ながらの版木を作ったり、それらを使って作成する浮世絵のほか、和本作りを経験できます。 また、店内には歴史を感じる和本などが置かれおり、本好きにはたまらない雰囲気となっています。 |
薬の店・佐倉堂 |
とても目立つ屋根看板と、昔ながらの雰囲気が出ている薬型の袋看板が目印で、かつての薬入れ(百味箪笥)、飲みやすい粉にするための薬研(やげん)などが展示されており、体験ではそれらを作ったり、唐辛子など現在でも使われている調理用の粉などを作ることができます。 |
紙の店・平群屋 |
和紙を売っていた紙の店を再現したつくりになっており、看板として利用されたとされるコモ(むしろのようなもの)や紙を漉くための道具などが置かれている店内では、それを使用した紙漉き体験のほか、折り紙・紙人形作りなどの実演も行っています。 |
川魚の店・かとりや |
一見すると魚の料理を販売しているコーナーかと思いそうな雰囲気ですが、江戸時代の川魚の店を忠実に再現しており、明治以降に取り扱うようになったうなぎの蒲焼きなどを体験できる日も設けられています。 |
細工の店・きよすみ |
下総(現在の北総)あたりで使用されていた農業・漁業の道具などを展示している店内では、それらの品物の数々を見学したり、ざる・かごなどを作るようすの実演鑑賞・体験が可能です。 |
武家屋敷で体験する
甲冑 |
展示物には手を触れてはいけませんが、それとは別に甲冑を実際に身に着けて記念写真を撮影できる催しが設けられています。 |
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茶道 |
武家屋敷には「離れ」が設けられており、そこでは武術の実演のほか、茶道教室も開催されています。 |
農家で体験する
下総 |
江戸時代の下総地方(成田)の名家をモデルとして建てられた6棟もの規模を誇る農家では機織り体験ができ、コースター・テーブルセンターなどを作るお手軽なコースを数回体験すると、機織りコースの上級にチャレンジできます。 |
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安房 |
江戸時代後期の三芳村(現在の南房総市)の名家を例にして再現されており、安房地方独特の分棟型という構造は、建築に詳しい人には興味深いものといえそうですが、その主屋には、けん玉・ベーゴマなど昔の遊びが気軽に楽しめる無料のコーナーが設けられています。 |
観る
武家屋敷見学
江戸時代の一般的な中級の武士が住んでいた屋敷をモデルに建てられたもので、上がって見学できる主屋と、天井に特徴が見られる台所、家の神様として祀られていた稲荷、武士の家らしい作りの腕木門、近隣の農家の方が工作していたという菜園などを鑑賞できます。
※佐倉藩武家屋敷の特徴である一段高くなった敷地内にには、主屋、離れ、附属施設があり、中央の生垣で区切られた左半分が再現部分です。
主屋は、佐倉市宮小路(旧鏑木小路)にある武居家をモデルとしていて、「玄関」「座敷」という客用の部屋と、「居間」「茶の間」「台所」「土間」という家入の部屋とを区別する間取りとなっています。
台所には、移動式かまどと流しがあり、天井は煙抜きのため目透かし竿縁天井という天井板の間に隙間を開ける形式となっています。
武居家のある宮小路は、現在でも多くの武家屋敷が残っており、江戸時代のおもかげをしのぶことができます。(※場内の案内碑より)
農家見学
上総の農家
上総国の代表的な名主クラスの農家を再現しています。
主屋・長屋門・土蔵・馬小屋・納屋・木小屋・作業小屋の7棟で屋敷構えを構成しており、敷地は2,500平方メートル(約760坪)。
主屋は安政4(1857)年に建築されて、今も大網白里市に現存する秋葉家を昔の姿に再現されており、面積は約193平方メートル(59坪)、使用している材木はすべて国産のもので、特に大黒梁は長さ9間(約16メートル)もある樹齢150年のマツを使用しています。
長屋門や土蔵は、市原市にある内藤家に残る江戸時代末に建てられたものに基づいて伝統工法で再現されています。(※場内の案内碑より)
下総の農家
下総国の一般的な名主の家を再現したもので、主屋・長屋門・土蔵・灰小屋・木小屋・作業小屋の6棟で屋敷を構成しており、敷地は2,200平方メートル(約665坪)という広さです。
主屋以下木小屋までの5棟は、成田市堀之内に現存する平山家の昔の姿を伝統的な後方で再現しています。
主屋は寄棟造り茅葺で、江戸時代中期頃の建築をモデルとし、面積は198平方メール(約60坪)もの広さを誇ります。
長屋門には、馬小屋・納屋・小部屋が見られ、灰小屋は便所と堆肥置き場として、木小屋ははたきぎ・ワラ置き場として使用されていました。(※場内の案内碑より)
安房の農家
安房の農家ではものづくりの体験コーナーが作られていませんが、縁側に座ってくつろぎながら昔の遊び(ベーゴマ・めんこ・けん玉など)を楽しむことができます。
また、不定期に「ふかしじゃがいも」の販売もされており、目の前のベンチで座って食べたり歩きながら頬張ることができ、100円という良心的な価格で小腹を満たせるおすすめのスポットです。
食べる
屋台 |
房総のむらでいちばん良い匂いがただようのは、入口付近の屋台通りで、チュロス・お好み焼き・焼きそば・かき氷などのおなじみのメニューが目白押しです。 |
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茶店 |
中央付近に建っている風流な茶店では、みたらしだんご(1本100円)・すいーとぽてと(お茶つき300円)・栗どらやき(お茶つき300円)・ラムネ(130円)・緑茶(50円)といった和菓子・飲み物が提供されています。 |
川魚の店・かとりや |
商家の町並みのやや奥に位置している江戸時代の川魚の店をモチーフにしているコーナーで、普段は鮎の塩焼き(子持ち・500円)を焼きながら販売しています。 |
ふかしじゃがいも |
安房の農家の一角に張られているテントの下では、蒸したてのじゃがいもを味わえるコーナーが設けられており、2切れで100円というリーズナブルさでほくほくのひとときが味わえます。 |
アクセス
房総のむら概要
所在地 | 千葉県成田市名木730(地図) |
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入場料 | こちらをご参照ください |
駐車場 | 無料 |
電車・バスの場合 | JR「成田」駅西口(4番乗り場)から出発する「千葉交通バス」に乗車(竜角寺台車庫行き)し、 「竜角寺台2丁目」バス停で下車して徒歩約10分 バスでのアクセス詳細 |
公式HP | http://www2.chiba-muse.or.jp/MURA/ |
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