木下万葉公園

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長い階段と展望広場
長い階段と展望広場

更新情報・お知らせ

2022/9/11
ページをリニューアルしました。

「きおろし」万葉公園と読みます。天然記念物にも指定されている貝層と万葉集好きの方に嬉しい植物たちが見どころです。入口から登っていく階段の先には夜景で人気の見晴らしの良い展望広場が広がっており、その奥には利根川の景観が楽しめる絶景スポットも。

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景観リポート

万葉集・樹木

木下「万葉」公園と言われている点からも想像できるように、園内には数多くの樹木が植えられていますが、その多くは南側の入口付近の斜面に集中しています。

樹木が生い茂っている階段
南東(コンビニ近く)の入口階段。

階段をまっすぐ登るのは結構体力を使いますが、回り道も用意されているので、足腰の負担を抑えたい方はそちらを利用するのがおすすめです。

樹木を眺めながら階段を登っている人
さまざまな樹木を見られる入口階段。

樹木のひとつひとつに短歌つきで紹介されているので、好きな方はもちろん、興味があるけどまだよくわからない、といった万葉集初心者の方にうってつけです。

ぬばまたの黒髪山の山すげに小雨降りしきしくしく思ほゆ
こちらはやますげ(現代名ジャノヒゲ)ぬばまたの〜。

展望広場

木下万葉公園は高低差が激しく、高台にはところどころに展望スポットが点在し、そこには景観を楽しみながらくつろぐ用のベンチが用意されています。

展望広場に続く長い階段。
夜景の名所としても有名な展望広場。

高さ的には灯台や展望塔などには及びませんが、高い場所から見下ろす印西市の街並みは見ごたえがあります。

展望スポットに置かれたベンチ
夜景が楽しめるデートスポット。

さらに奥に進むと「木下交流の杜広場」ですが、ここは芝生で遊べるだけでなく、周辺にはカラフルな花が植えられており、北に位置する利根川の景観も楽しめるスポットです。

木下交流の杜の刻印がされている石
開放感抜群の快適な広場です。

この写真は広場の奥に設けられた展望用のベンチで、そこからは日本でも随一の規模を誇る利根川を正面から望むことができます。

高台から川の景色が楽しめる場所は数多く存在しますが、ちょうど川のカーブ地点となっているため、珍しい正面からのアングルが拝めます。

利根川を正面から望めるベンチ
特等席でくつろぎましょう。

桜の景色

大型公園と比べると桜の数は見劣ってしまいますが、貝塚公園の階段を上っていくと見ることができる大きな桜は圧巻です。

この桜は若干遅咲きで、左の写真は4月の中旬に撮ったもので、他の公園では葉桜になってしまった時期でしたが満開の花を咲かせていました。

桜の下でバーベキューやシートを広げて騒げる場所はありませんが、静かにのんびり鑑賞するのにおすすめです。

孤独に咲く巨大な桜
1本だけ豪快に咲いていました。
桜の脇に設けられた歩道
よく目立っているので、ぜひ探してみてください。

高松宮記念植樹

園内の一角に、昭和37年4月23日に、高松宮殿下が植えられた「貝塚いぶき」と、秩父宮妃殿下お手植えの「ヒマラヤ杉」が展示されています。

支えを必要とするも元気に立っているヒマラヤ杉と貝塚いぶき
60年経った今も健在の両樹木。

場所的にはちょっとわかりにくいかもしれませんが、一帯は広場となっていて記念碑も立っており、記念碑も目立つので是非探索してみてください。

高松宮秩父宮両陛下・妃殿下の碑
ちょっとした展望スポットにもなっています。

遊べる

ローラーすべり台

正確な地名「木下交流の杜広場」に位置しているこのすべり台は、高台という地形と斜面を生かして作られたスケールの大きなもので、無料で楽しむことができます。

景観も一緒に楽しみましょう。

木下万葉公園と繋がっているので徒歩でスタート地点までたどり着きますが、ここが目的の方は専用の駐車場を利用するのがおすすめです。

誰も停めていないローラー滑り台横駐車場
台数は10台程度ですが混雑度は低めです。

常識的なポイントとなりますが、遊ぶ前に注意事項を確認してから安全に楽しみましょう。

使用上の注意事項
管理者は駐在していないので安全は自己管理で。

高所が苦手な親御さんでも、周辺をリングで囲まれているので恐怖感はさほど感じないでしょう。

大きなリングで防御されている入口付近
近代的なつくりになっています。

リピートで楽しむには、脇の階段を地味に登ってこなければなりませんが、体力もついて一石二鳥ともいえそうです。

すべり台のスタート地点まで登っている親子
親御さんの体力不足解消にもGood。

(剥がれていますが)すべり台のペンキが洋服についたという報告を受けたそうなので、念の為使用前に確認するのが良さそうです。

印西市都市整備課が立てた注意看板
汚れても平気な服装が良さそうです。

施設

木下貝層

貝層とは、波や潮によって集まってきた貝殻がそのまま地層となって残っているもので、この木下貝層はまだ関東平野に海が広がっていた10万年、またはそれ以上前にできたといわれており、その珍しさから国から天然記念物になっています。

平成14年に国の指定記念物になった記念の木標
正面入口付近の階段から登った場所になります。
壁沿いにぎっしり詰まった貝の層
貝殻がぎっしりと壁に埋まっています。
教育委員会が作成した説明書き
興味が高い方に嬉しい説明看板。

歴史資料センター

高台の展望台の奥にはきれいな建物の歴史資料センターが建っており、古くは原始時代からの木下周辺の資料や土器・模型・絵・ジオラマなどを展示しています。

歴史資料センター駐車場入口
月曜と年末年始はお休みです。

これらは木下万葉公園の整備によって削られた岩石で、古墳時代終末期から江戸時代まで石材として利用されていた頑丈な素材だそうです。

不揃いに置かれた岩の数々
歴史資料センターの横の広場に展示されています。

トイレ

園内の2箇所に大きくて整備されたトイレが設置されており、ひとつは広場の付近に、もうひとつは下のコンビニ近辺の駐車場内です。

レンガのような模様のモダンなトイレ
木下交流の杜の芝生広場内です。
三角形の屋根が特徴的なトイレ
こちらは下部に位置する駐車場横のトイレ。

周辺のお店

コンビニ

園内にお店は存在しませんが、樹木の豊富な入口の近くにコンビニ(取材時はセブンイレブン)が建っているので、軽食・ドリンクの補充には困りません。

セブンイレブン入口と店舗
グーグルマップにも載っていました(取材時)。

愛犬家のための情報〜

高低差が激しいのでできるだけ階段を使用せずにお散歩する方法を事前に考える必要があるので、あらかじめ駐車場の位置を把握しておきましょう。

愛犬とお散歩おすすめ度:4
★★★★☆

高台まで車で行くのがいちばん無難ですが、下のコンビニ横の駐車場(樹木が豊富な階段)から園内を目指す場合は回り道のスロープを利用できます。

樹木に囲まれたスロープ
お散歩コースとしても絶好。

アクセス

駐車場は全部で3箇所設けられていますが、それぞれの場所で違ったメリットを持っているので、目的によって使い分けるのがいいでしょう。

正面駐車場

いちばん収容台数が多いメインの駐車スペースですが、階段を登ることになるので、運動がてらお散歩したい方向きといえそうです。

あまり置かれていないメインスペース
木下貝層に近いのもメリットです。

コンビニ付近

樹木が豊富なエリアに位置しているのとコンビニ・トイレが近いのがメリットで、スロープを利用すれば階段も避けられるので、足腰に負担をかけずにお散歩をされたい方にもおすすめです。

横に並んでいる公園利用者の車
収容台数は10台そこそこ。

交流広場エリア

あらかじめ高台に車で行っておきたい方はここを利用するのが断然おすすめですが、すぐ隣に歴史資料センターが建っているので、間違ってそこに入ってしまわないようにしましょう。

広場駐車場入口の案内板
「広場駐車場」の案内を目指しましょう。

電車・バス

JR「木下」駅から徒歩で約20分の距離なので徒歩での来園も可能ですが、印西市コミュニティバスも利用可能です。

「ふれあいバス」に乗車し、「木下小学校下」バス停を目指します(下車徒歩5分)。

JR木下駅前のロータリー
閑静な雰囲気の木下駅。

木下万葉公園概要

所在地 千葉県地域市(地図)
駐車場 あり(無料)
犬・ペット 入場可能
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記事:取材班長・みどり

巨大な桜、紅葉、万葉集に案内、貝塚といった見どころの豊富さも魅力ですが、近年ローラー滑り台が作られてお子様連れでも楽しめるようになりました。

個人的には万葉集の短歌案内に惹かれたので、これからちょっと学習してみようかな…と思いました。