袖ヶ浦公園

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緑が豊富な園内入口
緑が豊富な園内入口

更新情報・お知らせ

2022/5/28
ページをリニューアルしました。

色とりどりの花が見事なテラスが綺麗な管理棟エリアと、万葉植物園や大型遊具が楽しい大きな池エリアに分けてご紹介します。

それぞれバラエティに富んだ楽しみ方が可能な、動物や生物に優しい大型施設です。

袖ヶ浦メニュー

景観リポート

管理棟エリア

ここでは、駐車場・花のテラス・管理棟・鯉やカメが泳ぐ小さな池・遊具広場・展望台など小さな施設がたくさん揃った「管理棟エリア」の景色をご紹介していきます。

花のテラス

メインの駐車場から見ると展望台・梅園方面に進み、菖蒲園とカフェテラスを目指していくと花のテラスにたどり着きます。

そこには管理が行き届いたこの施設ならではの鮮やかな色彩の大きな花壇がいくつか設けられ、目を癒して嬉しい気分にさせてくれます。

お花が好きな方はもちろんそうでない方でも、目に入ってくる色とりどりの花達は、楽しい憩いのひとときのテンションを高めてくれることでしょう。

鮮やかに咲いたお花達
ずっと眺めていても飽きない景色です。

鑑賞池

こちらのエリアの池はそれぞれ観賞用となっており、鮮やかな色や渋い色まで種類豊富な鯉と、親子愛睦まじい亀たちが心を和ませてくれます。

他の公園では「餌をあげないでください」一点張りがほとんどですが、この公園では独自の餌を自動販売機で販売しています(取材時・100円)。

動物・人への愛情を感じるポイントはそれだけではなく、「パンをあげないでください」の張り紙には、パンには塩分が含まれているので野生の魚や鳥に良くないという説明がされています。

餌をあげて鯉と触れ合いたいこどもだけでなく、鯉・野鳥にも優しい袖ヶ浦公園。他の自治体も是非見習って欲しい心配りです。

小さな観賞用の水辺
こどもの自然学習にも最適。

鏡ヶ峰展望台

メインの駐車場から行くと一番奥側、西駐車場のすぐ近くに展望台への入口が見えます。途中の道はちょっとしたハイキングコースのような丘になっていて、若干体力を使います。

丘の頂上につくと展望台が登場し、ちょっとした達成感が味わえるでしょう。ただし景観はこちらがメインではなく、すぐ横の「眺望ポイント」という場所になります。

下の田園との標高差は30メートルで、春は水張り、初夏から秋には稲が緑から茶色になっていく雰囲気を味わえます。

同じ場所では神社や大木も観られ、どことなく神妙な気分にさせてくれます。お寺・神社巡りが好きな方にもおすすめです。

下から見た展望台
展望台隣の眺望ポイント。

案内板・管理事務所

園内はとても広いため、全体を把握していないとせっかくの楽しいスポットを見逃してしまいます。

公園に到着したらまずは管理事務所手前の全体地図を見て、どこに行くかの予定をたてましょう。もしくはこちらの公園地図で予習するのもおすすめです。

管理事務所の横にはたくさんの自動販売機が設置されているので、まずは飲料を確保。疲れていたら横のお花畑付近の椅子に腰掛けて英気を養いましょう。

管理事務所横のお花畑
ここにも見事なフラワーガーデンが。

弁財天

公園の中に割と大きな鳥居と弁財天が建っています。こちらの弁天様は創立・縁起が不明となっており、御神体は蛇体人頭の髷を結った男性らしい格好をしています。

いにしえより地域の人々の健康を守り、難病を治す弁天様として祀られてきました。

もともとこのあたりには多数のマムシが生息していましたが、この弁天様のおかげでマムシの被害は一件もないとのことです。弁天様の化身といわれる大蛇がかつてこの場所にあった池に生息していたという言い伝えも存在します。

弁財天の鳥居
弁財天のそばに説明看板が立っています。

梅園・菖蒲園

植物が豊富に育っているこの公園には、春夏秋冬味わえる植物園が点在しています。なかでも梅園の広さは特筆モノで、一見すると桜のお花見広場と間違うほど。

ひとつひとつの梅の木に名前の札が付いているので、梅に詳しい人はもちろん、そうでない人でもひとつひとつの種類を覚えながら楽しめます。

細かな種類としては、更紗錦(さらさにしき)・八重揚羽(やえあげは)・田毎の月(たごとのつき)・塒出の鷹(とやでのたか)・金筋梅(きんすじばい)・夏衣(なつごろも)・内裏(だいり)などです。

菖蒲園はカフェの隣に広がっており、テラスハウスから眺めたり、観賞用の木道を歩くこともできます。咲く時期は少しの間ですが、好きな方は時期を狙って訪れてみましょう。

葉になってしまった時期の梅園
新緑の季節の梅園風景。

大きな池エリア

つぎに、万葉植物園・古代住居・アスレチックコース・大型遊具広場・お花見広場を設けた大きな池エリアの見どころ・景観をご紹介します。

上池

もともとひと塊だった3つの池のうち、こちらの「上池」がもともとの姿にいちばん近い状態で残っています。

水中にはたくさんの魚が生息しているので、訪れる野鳥の数も他の公園とは桁違い。野鳥観察目的でも十分以上に満喫できます。

周辺には歩道が整備され、周回するだけで楽しいお散歩・ジョギングコースとなっています。

自転車の通行が禁止なので、こども連れ・愛犬連れの方にもおすすめ。極端に混雑することもないので、いつ来ても快適なお散歩が楽しめます。

湖のような景色
奥まで行くとアスレチック広場です。

万葉の里

周辺には楽しいスポットが点在していますが、万葉集などの文学好きにおすすめなのがこの「万葉植物園」です。

例えば、「さねかずら」の脇に「さね葛 のちも逢はむと夢のみに 祈誓ひわたりて年は経につつ」(柿本人麿)の案内板が置かれたりと、数多くの場所で万葉集の短歌を植物と一緒に楽しめます。

また、ここでは薬用植物も多数栽培され、その葉の薬用部位や効能を説明した看板が置かれており、現代名と万葉名にて下記のように案内されています。(表は一部です)

現代名(万葉名) 薬用部位(効能)
桔梗(アサガオ) 根(鎮咳・痰を取る)
カワラナデシコ(ナデシコ) 種子(水腫・淋疾・利尿)
葛(クズ) 根(発汗・解熱)
チガヤ(チバヤ) 根、茎(利尿・止血)
万葉植物園入口
万葉集に興味をお持ちの方はぜひ。

復元古代住居

郷土博物館の一角には、本格的に復元された古代住居が建っています。近くの西ノ窪遺跡で発見された弥生時代と奈良時代の竪穴式住居が復元されています。

弥生時代のほうは、形が楕円形で床の奥には囲炉裏が設けられ、奈良時代のほうは方形をしており、壁中央のカマドが両者の違いかつ特徴となっています。違いを見比べてみると楽しく学べます。

また、住居の周辺では当時の生活と深く結びついていたと思われるケヤキ・シラカシ・クリ・オニグルミ・トチノキ・ヤブツバキ・ホオノキ・ヤマモモ・ヤマユリ・ヤマブドウなどのの植物が育っています。

例えばケヤキは「材の用途は広く、容器などに用いられました」などの説明も書かれているので、深く学習したい方は説明書きを見ながら植物も鑑賞してみましょう。

藁で作った古代の復元住居
楽しみながら古代文化を学習しちゃいましょう。

お花見広場

管理棟側では梅園や菖蒲園などが見られましたが、桜の広場はこちらのエリアになります(写真はすべて葉になってしまった桜)。周回路を少し歩かないとたどり着かない場所なので、奥ゆかしい雰囲気が出ています。

芝生のスペースがそれほど広くないので少し密になりがちですが、眺めて歩くだけでも楽しめる桜の多さです。

葉桜だけの花見広場
ベンチつきなので手ぶらお花見OK。

お散歩コース

大池の周回路は自転車が通行禁止で快適なお散歩・ジョギングコースとなっています。途中にはベンチや写真のような小さな滝があったりし、小休憩可能なスポットもたくさん。時間を忘れて快適に歩けるでしょう。

野鳥が好きな方であれば道路付近の歩道がおすすめ。鴨だけでなく大きな白鳥や珍しい鳥が訪れるので、魚を狙っているシーンなど珍しい光景を目の当たりにすることも。

暑い季節の避暑スポットとしても最適。

遊べる広場

アスレチックコースなどの高学年向きの遊具施設はこちらのエリアで、大池のいちばん奥あたりに位置するのでたどりつくまでちょっと時間がかかりますが、遊びごたえたっぷりの本格的なものなので是非。

大型遊具広場・アスレチックコース

奥まで歩くと、高学年でも遊びごたえ十分の本格的な遊具とアスレチックコースが楽しいスペースが出現します。

面白い形のブランコなど、袖ヶ浦公園独特の変わった遊具が多数設けられており、これを目的に遠くから訪れる親子連れも多数いらっしゃいます。

定番のターザンロープでも遊べるので、育ち盛りのわんぱくさんにぴったり。ここまでくるだけでも運動になるので、親御さんの運動不足解消にもなって一石二鳥です。

カラフルな大型遊具
バラエティに富んだ遊具。

わいわい広場

駐車場のすぐ近くに大きめの遊具が揃っているスペースが広がっています。オーソドックスな遊具からトランポリンまで揃っており、幼児から小学生まで幅広く楽しめます

船の形をしていて筒の中を滑るタイプの滑り台など、こどものテンションを上げるためのちょっとした工夫がされています。

同じ敷地内にはうさぎ小屋も建っており、長時間楽しめる要素も揃っています。広い敷地なので混雑感は少なめです。

カラフルな遊具
カラフルさでテンションアップ。

芝生広場

他の大型公園と比較すると、ここ袖ヶ浦公園は大きな広場は少なめなので、テントを張ってボール遊びをしたい方は他の場所が向いているかもしません。

管理・整備された湖畔の歩道、花園、植物園が多く、芝生で遊ぶというよりは、お散歩がしたい方におすすめです。

広くない芝生広場
この施設内では貴重な芝生広場。

グルメ

管理棟エリアのおすすめスポットは、菖蒲園を見ながら食事やティータイムが楽しめるカフェテリア。テラス席も設けられているので天気の良い日はぜひ外で楽しい時間をお過ごしください。

大池の周回路途中には「アクアラインなるほど館」が建っているものの、カフェなどの食事施設は見当たりません。ただ、手前の国道沿いにテイクアウト用の小さなお店が点在しています。

カフェテラス

規模の大きい公園だけあって設備も充実しており、菖蒲園を見ながらくつろげるカフェも用意されています。

喉を潤せるだけでなくお腹も満たせる豊富なメニューで、海鮮弁当・山賊弁当などの定食からリーズナブルなチャーシュー麺・ラーメン、やきそばなどのB級グルメ、さらには天ぷらそば・山菜そば・きつねそばなどの和食、そしてカレーライスやスパゲティ・オムレツ弁当などこどもが好きなメニューまで揃っています。

イチ推しの牛乳・クリームチーズを入れて野菜もたっぷりで栄養満点「ホワイトガウラーメン」は、テレビ朝日系列の「じゅん散歩」でも紹介されました。

店内はもちろん、屋根付きのテラスでは菖蒲園を観ながら食事が楽しめるのでおすすめです。

やきそばの宣伝のぼりとカフェ外観
取材時は8時からOPENしていました。

近隣のお店

袖ヶ浦公園の駐車場の近隣(バス停の向かい側)に、焼き鳥屋さんなどのテイクアウト向けのお店が点在しており、お弁当を持ってきていない方の心強い味方となっています。

このお店は焼き鳥1本100円というリーズナブルさも魅力的。おにぎりなどの炭水化物だけを持ってきておいて焼き鳥をおかずにして食べるというのもアリかも。

テイクアウト可能な焼き鳥店
種類も豊富で食欲をそそります。

おすすめ撮影スポット

管理棟エリアは小さな施設が点在していますが、お花が好きな方であればカフェ横のフラワーガーデンや梅林、生物が好きな方は鯉やカメなどの生物を探して撮影してみるといいでしょう。

大池エリアには野鳥が訪れるので、根気よくカメラを構えて撮影してみましょう。

フラワーガーデン

花のテラス・フラワーガーデンをはじめとした鮮やかな景色は、一年を通して訪れる方の目を癒やしてくれています。色とりどりのお花を撮影してSNSなどで拡散してあげましょう。

このあたりで撮影していると人懐こい猫が寄ってきたりするので、花と猫のコラボで究極の癒やし写真が撮れるかもです。

花のテラスの黄色い花
お花好きインスタグラマーにおすすめ!

野鳥

上池には野鳥が多く、鴨などの小さな鳥から大きな白鳥まで種類も多種多様。

本格的な野鳥カメラマンにも人気のスポットで、望遠レンズや三脚を持った方もちらほら見かけます。

小魚を求めてやってきた白鳥
動画撮影にもいざチャレンジ。

展望台からの景色は?

管理棟エリアの小高い山の上に展望台が建っていますが、景観はいまいちで、下部の展望スポットが撮影向きの場所となります(笑)。展望台も可愛らしいので撮影してあげてもいいかもです。

展望台に登った際の景色
展望台に登るとこんな感じです。
下から見た展望塔の拡大写真
展望台自体は可愛らしいのです。
展望エリアから見た周辺景色
展望台を降りた展望スポットから。

愛犬家のための情報〜

公園全体では最高の愛犬お散歩公園といえるのですが、管理棟エリアだけをとると、菖蒲園やカフェの中など同伴ができないエリアが多少存在します。

管理棟側は、水辺の歩道など足元が安定していない場所が存在するので、ゆったりと散歩をするなら大池エリアがおすすめです。

愛犬とお散歩おすすめ度:5
★★★★★

緑と水の自然歩道、自転車が通らない安全性、周辺の空気と騒音のなさ、途中に点在するベンチ…どれをとっても非の打ち所がない満点中の満点といえる最高の環境です。

管理も行き届いているので快適さも抜群。駐車場も無料なのでリーズナブルに愛犬と楽しい時間を過ごせます。

せせらぎ横の歩道
最高級のお散歩おすすめスポットです。

アクセス

駐車場

いちばんわかりやすいのはメインの「第1」で、国道16号線から来た場合は県道143号線を進んで左手に現れます。

すぐ横の「第2」は大型車も停められます(大型車は有料)。

梅園付近に小さな「第3」が設けられていますが、狭い道でわかりにくくメリットに欠けています。

第1P入口
無難に第1を目指すのがベター。

電車・バス

駅からはかなりの距離なので車を利用しない場合はバスがおすすめですが、本数がかなり少ないので時刻表をあらかじめチェックしておきましょう。

基本的に平日は「平川行政センター」行き、土日祝日は「東京ドイツ村」行きとなります。

公園前のバス停
のんびり待てそうな大きなバス停。

袖ヶ浦公園概要

所在地 千葉県袖ヶ浦市飯富2360
園内地図
(クリックで拡大)
袖ヶ浦公園の全体地図
駐車場 普通車は無料(3箇所にあり)
中型車・大型車は有料(1台1,500円)
※第3駐車場(梅園付近)は8:00〜17:00限定です。
犬・ペット 入場可能です。
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記事:取材班長・みどり

桜広場・梅園・花のテラス・菖蒲園のほか、古代住居・万葉植物園など見どころが満載で、規模も管理の良さも千葉トップクラス。

人も動物も快適に過ごせる環境が整ったクオリティの高いおすすめ公園です。