鋸山ロープウェー

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中腹ですれ違う車両
中腹ですれ違う車両

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2022/7/8
ページをリニューアルしました。

ロープウェーは山頂まで一気に登ってくれる嬉しい乗り物で、安全・手軽に登山に使うエネルギーも温存できるので、その分日本寺の散策に時間と体力を使うことができます。

絶景を見ながら移動している時間も楽しいけれど、それぞれの駅で販売しているソフトクリーム・お土産選びなどができるのも魅力で、抱っこができればワンちゃんも一緒に入れるのも注目ポイントです。

鋸南メニュー

山麓駅

地獄のぞき・日本一の大仏観光が始まるウキウキスポットの山麓駅にはドリンク・アイス・お土産を販売している売店がありますが、山頂駅より品数は少ないので、行きの待ち時間に慌てて買う必要はありません。

売店

スタッフさんは少人数でチケット販売・乗り場案内・売店すべてをこなしており、レジに常時人がいるのではなく、欲しいものがあったら声を掛けるといった感じの小さなロープウェーの駅です。

発車まではだいたい15分間隔となっていますが、ドリンクを飲んだりお土産やパンフレットを見ているうちに発車時間となるので、待ち時間はほとんど感じずに済みそうです。

また、日本寺の敷地に入ったらトイレがとても貴重な存在となるため、できるだけここで済ませておくのが無難ですが、山頂駅にも設置されているのでどちらかを利用すればいいでしょう。

バランスが取れた品揃えの売店
ドリンク・食料がまんべんなく置かれています。
売店に並んでいるtoppoなどのお菓子
今すぐ食べられるおやつも手に入ります。
外から見た山麓駅の売店
駅外観の撮影も忘れずに。

チケット売り場

乗車券は片道だと500円、往復きっぷをあらかじめ買うなら950円となっており、下りを徒歩で下山して表参道から保田駅まで歩く場合は片道切符ですが、多くの方は往復切符を購入されていました。

チケットは乗車の際に必要になるので、財布のいちばん手前など出しやすい場所に保管しておくのがおすすめで、バッグの奥深くに入れてしまったりすると、出発時にとても焦る羽目になりそうです。

チケット売り場と料金表
往復チケットは50円お得になっています。

コインロッカー

鋸山は日本寺の敷地内でもちょっとした登山並の体力を要しますが、山麓駅の中にはコインロッカーが用意されており、足・体の負担を減らせば少しでも多くの名所や史跡を巡ることができるので、往復きっぷを購入される方は利用してみてはいかがでしょう。

2種類のタイプがあるコインロッカー
大きな荷物も入ります。

移動中の景色

片道3分ちょっとの乗車時間なのであっという間に到着しますが、普段は経験できない高所のロープからの雰囲気と絶景を楽しめるので、片道500円はとてもリーズナブルともいえそうです。

すれ違う瞬間

登りと下りの2台の車両は、同じタイミングでそれぞれ山麓・山頂に向かっているため、すれ違う「向かいの車両」を見ることができるのも面白いポイントで、乗車中は周辺の絶景に見とれてしまいがちなのでこの「貴重な瞬間」を見逃さないように、あらかじめ心構えをしておきましょう。

反対側から向かってきた車両と山の景色
一瞬のチャンスを逃さず激写。

絶景のパノラマ

乗りながら景観が楽しめる観光用に作られただけあって、どの角度からでも面白い景色を見たり撮影することができ、前の座席なら向かってくる車両や駅の風景、後ろであれば過ぎ去っていく車両の風景、そして左右からは緑の絶景が眺められます。

中間に設けられた支柱
中間支柱の上に誰かいる!?

愛犬と一緒に

日本寺の敷地内同様このワンちゃんとの乗車が可能となっており、一緒に旅の思い出を作ることができますが、直に降ろすのはNGで、抱っこもしくはケースに入れる必要があり、別途「ワンちゃん用の料金」も発生する点にご注意ください。

中型犬を抱っこして乗車する飼い主
手すりをつかむ前足にご注目。
乗り場の階段前で乗車客を待つスタッフ
抱っこされる方は足元にご注意を。

山頂駅

山頂の駅は、1階から3階まである立体的な大きなつくりになっており、売店はもちろん名物の地獄アイスが味わえるカフェや展望台など見どころ・施設も豊富な「単体でも楽しめる観光スポット」となっています。

1階(売店など)

山頂駅は3階建てになっており、ロープウェーを降りた部分の1階には、自動販売機・売店・チケット売り場・トイレ(取材時は利用不可)、さらには休憩ができるテラスやプチカフェも用意されています。

お土産を選ぶ女性2人組
せっかくなので2階にも上がってみましょう。

2階(食堂・展示室)

1階から階段を上っていくと食堂が現れ、取材時には「びわカレー」「ビーフカレー」「豚みそ丼」「牛カルビ丼」「豚しょうが丼」で、そのほかにラーメン・そば・うどんなども用意されていました。

食堂入口と食券売り場
広々としたスペースが魅力の食堂。

人気は種類豊富なジェラートで、名物の地獄アイスをはじめ、甘夏シャーベット・ミントチョコ・生チョコ・ブルーベリーヨーグルト・アルフォンソマンゴー・お抹茶・いちごミルク・塩ミルクといったオリジナリティなメニューが用意されています(ジェラートのみの利用の場合は持ち帰りのみとなります:取材時)。

ただ、日本寺の管理所を通過すると大きなトイレは大仏広場付近の1か所だけなので、行きにがっつり食べたり飲んでしまうとちょっと大変かも…ということで、ロープウェーを往復で利用される方は帰りに立ち寄るのがおすすといえそうです。

9種類の味が楽しめるジェラートのメニュー表
一度は食べてみたい面白メニュー揃い。

また、レジ付近には地元の歴史を掲載した資料が置かれており、あらかじめ周辺の歴史や地理を知ることができるので、これから日本寺の境内を散策される方は時間があったら立ち寄ってみましょう。

展望食堂・売店・資料コーナー
鋸南地方の事をもっと知りたい方はここで。

3階(展望エリア)

ロープウェーを利用したからには絶対に行っておきたいのが山頂駅の展望エリアで、鋸南町広しといえど周辺の地形と海の写真が簡単に撮影できるのはここだけ!といっても過言ではない「お手軽絶景スポット」となっています。

「関東の冨士見100景」に選出されたのもここの景観の凄さを裏付ける証明ポイントで、天気が良ければ富士山も見えるので、房総半島と海と富士山を一望できるという、かなり贅沢なスポットでもあります。

また、有料ではありますが「双眼鏡」も用意されているので、もし空気が澄んでいる日に訪問することができたら是非拝んでみてください!ちなみに取材班の訪問時は、晴れていたもののモヤっていてダメでした(悲)。

展望スポットから撮影している夫婦
ノン登山で味わえる絶景。
展望台から撮影した港と富津市街
もう少し空気が澄んでいれば富士山も。
高台に設置された大型双眼鏡
いかにも遠くまで見えそうな巨大双眼鏡。
最も高い329メートル地点の標識
なんとここに山頂地点があったりします。

アクセス

ロープウェーを利用する際の魅力のひとつとして「JRの駅から近い」というという点が挙げられますが、さらに、駅を降りるとすぐに巨大な案内看板があるのも嬉しいポイントで、方向オンチの私でも迷わず辿り着くことができました。

金谷港から

富津市の「金谷港」は、神奈川・東京方面から観光に来られる方の主要な交通手段となっており、港にはザ・フィッシュという道の駅風の大きなショップをはじめ、多くの海鮮食堂が点在しています。

ここから山麓駅までは徒歩で13〜15分といったところで、JRの利用よりは若干徒歩の時間を要しますが、港には楽しめる施設が豊富にあるので、電車とフェリーで迷っている方はこちらがおすすめです。

金谷港に停泊するフェリー
車ごと運んでくれる巨大フェリー。
空いている日のザ・フィッシュ外観
グルメ・お土産ともハイクオリティのザ・フィッシュ。

浜金谷駅から

出入口が1箇所の浜金谷駅の改札を出たらドドーンと現れるロープウェーの看板は、辿り着けるかどうか不安を感じている人にとってありがたい特大道しるべとなっています。

巨大な案内看板が立っている浜金谷駅前
案内に従って進みましょう。

国道を歩く(共通)

フェリーの金谷港、JR浜金谷駅どちらの利用でも、途中からは共通で国道127号線を歩くことになりますが、完全な歩道が設けられていないため、車に気をつけながら山麓駅に向かいましょう。

駅から先の道中にコンビニなどのお店は建っていませんが、ほどなく左手に出現する看板を曲がるとすぐに山麓駅が見え、そこで食べ物・飲み物どちらも手に入るので、道中焦って探す必要はありません。

国道127号線の館山方面
車道に出ると危険なのでご注意。

駐車場

日本寺には多くの駐車場があり、山頂まで行ける自動車道と駐車場もありますが、「ロープウェーにも乗りたい!」という方は山麓駅にある200台ほど収容する無料駐車場を利用しましょう。

車で山頂まで行く場合は自動車道の通行料金(取材時:1,000円)が必要となるので、利用した場合(往復950円)財布の減り具合はどちらもほとんど同じとなります。

「速く頂上に行きたい方」は頂上まで車で行くのがおすすめですが、そうでない方は、車を山麓の駐車場に停めて、3分間の絶景移動タイムを満喫しましょう。

平日は空いている山麓駐車場
200台以上収容する大型スペース。

鋸山ロープウェー概要

所在地 千葉県富津市金谷4052-1(地図)
運転時間 (2月16日から11月15日)9:00〜17:00
(11月16日から2月15日)9:00〜16:00
運賃(おとな) 片道:500円
往復:950円
索道の種類 三線交走式普通索道
線路全長 680メートル
起終点高低差 223メートル
最急勾配 28.9度
平均勾配 19.25度
客車定員 41人(車掌を含む)
運転速度 毎秒5.0メートル
所要時間 3分20秒
中間支柱 鉄骨構造 高さ18メートル
支索 ロックドコイル型 直径52耗
曳索 フィラー型 直径24耗
平衡索 フィラー型 直径22耗
支索緊張索 ヘルクレスローブ.フィラー型 直径70耗
主原動機 150馬力三相誘導発動機
予備原動機 50馬力ガソリンエンジン
起工 昭和36年9月20日
竣工 昭和37年12月21日
総工費 1億8,000万円
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記事:取材班長・みどり

私もみんなと一緒に絶景をゆっくり鑑賞したかったものの「3分間の絶景を少しでも多くGETせよ」という指令が出ていたため、それどころではありませんでしたが、そんな甲斐あって、向かってくる車両はなんとか撮影できました。