入口から黒滝まで
黒滝の入口にはこのような石燈籠が立っており、横には滝付近の「向西坊入定窟」についての看板が設けられ、向西坊が入定するまでの経緯が説明されています。
滝と一緒に洞窟も観光できるので、まずここで知識を入れてから訪れると楽しみが倍増するのでおすすめです。
滝へと続くのは山道ではなく、木や石を利用して川の端に設けられた臨時の道(のようなもの)で、油断すると踏み外してしまいそうな不安定なつくりです。
取材時は水が少なく比較的難易度は低かったですが、大雨の後は道がなくなっていることも考えられるので、天候には気を配っておきましょう。
終点近くには石段を飛び越えることになるので、滑りやすい靴・底がヒールになっているタイプはNGです。
目的地に到着しました。「滝」というには可愛らしいですが、滝つぼはそこそこの深さになっていそうなので、暑い日でも水遊びは事故につながるので絶対にお止めください。
脇には展望台にもなっている階段が設けられていますが、この先にはハイキングコースが続いており、眺めもそれほどでもないので、本来の目的は通路のようです。
展望台(風の建物)を登ったその先は本格的な山道となっており、滝観光の目的で来られた場合は先に行かず引き返すのが安全です。
向西坊入定窟
黒滝入口に作られた、市の指定史跡・向西坊入定窟の説明看板によると、この向西坊は、もともと武士に仕えていましたが、とある理由で主人が幕府から切腹の名を受けたため諸国を行脚することとなり、晩年をこの旧和田町を送った人物とのことです。
天命を知った向西坊は、この黒滝東側麓に見られる石窟に入って自ら入口を閉じてその生涯を閉じましたが、その際に中で火難・諸難を除くよう念仏を唱えており、向西坊の供養以来火難がなかったことから、現在まで毎年供養祭が行われている、といった事も書かれています。
こちらが向西坊が入ったとされる石窟にあたる場所で、中に入ることはできませんが、手前に石像が祀られており、お供えもいくつか見られます。
はなぞの広場
黒滝入口近くの広場には、軽く遊べそうな遊具も設置されており、公園のような感覚でのんびりと遊んでいる親子連れもいらっしゃいました。