抱湖園

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早咲きの桜と彼方に見える太平洋
早咲きの桜と彼方に見える太平洋

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2022/9/4
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ここを創設された「間宮七郎平」さんは「花の父」と呼ばれた南房総市のお花畑のパイオニア的存在で、昭和初期を中心に和田町に花づくりを導入した先駆者です。

その間宮さんの人となりをこんにちに伝えていると言われるこの抱湖園は、「元旦に咲く」という意味で名付けられた寒桜こと「元朝桜」が、雪の降る時期から咲くことで有名です。

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景観リポート

出発地点

駐車場(写真右側)から抱湖園(正面)に向かうルートはこんな感じで、目の前に見える森の中に桜の景色が待っています。

駐車場から抱湖園に続く道
寒桜はここを登った場所に咲いています。

「抱湖園」という名称から想像して、湖の周辺に桜の景観が広がっている場所、と想像される方も少なくないと察しますが(ある意味その通りですが…)、湖というよりは登山に近いと考えるのが無難といえそうです。

写真のように舗装された階段も存在しますが、多くはあぜ道となっており、歩きやすい靴、補給用の水分は必須のアイテムとなります。

最初に現れる階段
寒桜はここを登った場所に咲いています。

登り始めると脇から海の景色を望むことができるので、旧和田町の家並みとその先の太平洋の絶景を楽しみながら登りましょう。

山道途中に望める海と町の景色
脇を見る際には足元にもご注意を。

寒桜(元朝桜)

しばらく登ると出現する小さな湖と、その周辺を彩る寒桜が出現してきます。流れがないので水の色は濁っていますが、冬では貴重なピンクの桜の景色は目を見張ります。

湖の周辺に咲く元朝桜
一足早く春気分。

湖畔に咲いている桜ですが、のんびりと座ってお花見…といった場所は東屋を除いて見当たらず、ほとんどの方は歩きながら景観を楽しんでいらっしゃいました。

桜を見ながら歩ける歩道
歩道から景色を楽しみます。
高台に建てられた東屋
唯一(?)のくつろぎスポット東屋。

ここからしばらく寒桜の景観をご紹介していきます。

目の高さに咲き誇る寒桜
ところどころに迫力の景観も。
鮮やかなピンクの花弁
寒桜とはいえ、なかなかの咲きっぷりです。
パステル風に山を彩る白い花
オオシマザクラのような白いタイプも。
奥まで進んでいる観光客
湖畔だけでなく山道沿いにも。

見晴台・他

登山と言っても抱湖園まで行って戻るだけならそれほどの体力は必要としないレベルなので、準備に不安を持たれている方はどんどん奥まで進まないようにしましょう。

奥まで進むと「見晴台」「黒滝」の標識が現れますが、軽い気持ちで訪れた方は無理をせず、桜がなくなったあたりで引き返すのが無難です。

見晴台・浜千鳥海岸に向かうルートの標識
だいぶ奥まで進むと現れる標識。

見晴台はそれほど離れていないようでしたが(行ってみるもはっきりと確認できず)、黒滝まではかなりの距離を要し、ちょっとした登山の装備をしていないと遭難の危険すらありそうです。

見晴台へと続くあぜ道
見晴台への道。
暫定見晴台からの景色
どうやらここが見晴台のよう(標識無く未確認)。
黒滝へ続く山道
こちらは黒滝への道ですが、先は長いです。

愛犬家のための情報〜

ペット禁止の看板はないものの、ワンちゃんと一緒に登るのは犬の体型的にも適しているとは言えず、道も広くないので周辺に迷惑もかかりかねない、ということで当サイトではおすすめできません。

愛犬とお散歩おすすめ度:×
☆☆☆☆☆

さまざまな危険がつきまとうので、抱湖園はあきらめ、近隣の「館山城(城山公園)」「花夢花夢」「道の駅ちくら潮風王国」などのワンちゃん向きスポットを目指しましょう。

歩きづらそうな山道
愛玩犬タイプの子には過酷すぎる道。

アクセス

駐車場

取材時にはみなさん入口付近の広場に駐車されていましたが、公式な表示はされておらず、整理用のスタッフさんがいるわけでもないので、ご利用は自己責任となりそうです(正式駐車場の看板は確認できず)。

舗装されていない暫定の駐車場
取材時のようす(2月前半の土曜日)。

電車

JR和田浦駅からは徒歩30分弱、といった距離なので、ハイキングがてら訪れることもできそうですが、近隣にお店は建っていないので、食料・飲み物はあらかじめ用意しておきましょう。

ビニールハウス・森などのさまざまな風景を楽しめる道
駅からの道中も景色が楽しめます。

記事:取材班長・みどり

2月のはじめ、前日には雪が降ったという寒い日に訪れましたが、そんな気候をものともしない鮮やかなピンクの桜景色を拝むことができました。

運が良ければ雪が積もった景色と桜を同時に見ることも可能なので、SNSで一足早い桜の景色を撮影して自慢するには最高のスポットではないでしょうか。