海の王者・シャチの実力
日本でシャチを見ることができる水族館は2ヶ所しかないことは、皆さんご存知ですか?大きな身体に白黒のクールなボディカラー…海のギャングとも呼ばれ絶対的な力を感じずにはいられませんが、そんな貴重な彼らを間近で見たい…! (噂ではびちょびちょに濡れるという)パフォーマンスを体験したい!
そんな熱い思いを胸に抱き迎えた当日、オーシャンスタジアムはさすがの人気で人の山、山で、座席の後方は埋まっており、立ち見の方々も沢山出現。なのに前方はまだまだ座れる余裕があるので(相当な水がかかるのだろうなと)心配しつつも、「オリジナルレインポンチョ」(1,500円・可愛すぎたのでつい購入)を身に着け、完全武装状態で前方に着席しました。
パフォーマンスが始まると、トレーナーさんとシャチの見事な連携プレイで会場が瞬く間に興奮の渦となり、大きな水飛沫やダイナミックなジャンプなどでテンションは最高潮。
さらにもっとすごい技が見られるかも…とワクワクして見ていると、なにやら尻尾に不穏な動きが?と思った刹那、トレーナーさんの「サマースプラッシュ!!」の掛け声と同時に尻尾でバッシャバッシャ!!大量の水を客席に撒き散らしていただきました(量と勢いが凄いんです)。
ポンチョのちょっとした隙間から水が入り込んで、終わる頃にはびちょ濡れになっていましたが、そのダイナミックな感動は、濡れた水がどうでもよくなってしまうほどでした。
ということで、パフォーマンスの様子をスマホで撮影する場合は、透明タイプの防水ケースに入れておくのがおすすめです。ちなみに私は準備していなかったため撮影できず…。
(以下4記事とも、記事:取材班・カザマツリ ヨウ)
やっぱり花形♪イルカの競演
水族館のパフォーマンスにおける「絶対的存在」ともいえそうなイルカは、流線形のスマートな身体の作りなどルックスの良さはもちろん、頭の良さ・泳ぎの速さもピカイチ。もちろん筆者も、イルカの活躍する姿をたっぷりと堪能させていただきました。
来訪当日の天候はほぼ台風のような、横殴りの雨に凄まじい暴風という悪環境状態で、サーフスタジアムは屋外にあるため(客席に屋根はついていますが)あまりの天候の悪さに開催されないのでは…と、私を含め来場した誰しもが思っていたのではないでしょうか。
そんなこんなでスタッフの方に確認すると、「あぁ、大丈夫ですよ」と何事もないかのようにさらりと言ってのけてくれました(笑)。
その言葉と自信に偽りはなく、通常どおり始まったパフォーマンスは圧巻で、ハイスピードで縦横無尽に泳ぎ、トレーナーさんの指示に従い高々と何度もジャンプをして盛り上げてくれます。
水中から一体どのような力であそこまでジャンプできるんでしょう(笑)。とくにトレーナーさんが2頭の背に片足ずつ乗せ水上を凄いスピードで移動する技は圧巻で、相当な訓練をされているのだろうなと感じずにはいられませんでした。
鳴き声を聞ける場面が所々にあるのも注目ポイントで、おもちゃのような可愛らしい声に楽しそうな様子が重なって、みんな思わず笑っていました。
パフォーマンスだけでなく2種類それぞれの特徴を見比べるのもおすすめで、「バンドウイルカ」はイルカと言ったらこれ、という代表的な姿をしていて、「カマイルカ」は口先が短くスタイリッシュな印象なので、是非違いも観察してみてください。
愛嬌抜群の賢いベルーガ
マリンシアターでは、「シロイルカ」とも呼ばれクジラの仲間であるべルーガに会うことができ、屋内のため雨天の場合でも濡れることなく鑑賞することができます。
この施設は、ベルーガの音や超音波の波形が水槽の上にあるモニターに映し出されるという、超クールな見た目と仕様になっており、どの席からでも見られるようモニターが3つ設置されています。
全体的に映画館のような雰囲気で、着席するといい具合に水槽とモニターが見えるようになっています。
ここでのパフォーマンスでは、トレーナーさんが話す言葉が水槽の中に届くようになっており(マイクが中に設置されているとのこと)、指示を聞いた動物がアクションを起こしてくれます。
初めてベルーガを近くで見ましたが、その知能の高さに驚くだけでなく、愛嬌の塊であることがよくわかりました。正面をから見るとニコニコするお顔が堪りません。頭の前が膨らんでいるのですが、その部分をメロンと呼ぶとのこと(うーん、可愛過ぎます)。
シャチやイルカのパフォーマンスのように派手なものではありませんが、真っ白な大きな身体が水中を泳いでいる姿はなんとも不思議な気持ちになり、トレーナーさんの解説がさらに知識欲を掻き立ててくれるので、好奇心旺盛なお子さんをお連れの親御さんにもおすすめです。
車椅子の方専用の席も用意されるなど、全ての人が気持ちよく利用できるように工夫がされているのもとても魅力的です。
クラゲの神秘に心癒され
日本各地に点在する水族館で展示しているクラゲというと、色鮮やかで鮮明な雰囲気が多いというのが筆者(私)の印象ですが、鴨川シーワールドは一味違っており、優しい照明と柔らかな色味のグラデーションが上品な大人の雰囲気を漂わせていました。
Kurage Life(クラゲライフ)では約10種類のクラゲが展示されており、施設正面の大きな水槽ではミズクラゲが気持ち良さそうにフワフワと水中を漂っています。
普段海で見かけたら避けているクラゲでしたが、こんな近くで詳しく見るのって何だかドキドキします笑。刺激的な風景が連続するので、写真が趣味の方はもちろん、そうでなくてもスマホのシャッターが止まらないかも(押しっぱなしの筆者)。
またこのエリアには、自分の身体を動かしながら楽しめる特殊なコーナーも設けられており、手で水流を起こしたり、光のクラゲを手にのせる疑似体験ができます。
全て映像なのですが、穏やかな時間がゆったり流れていくような不思議な感覚になるので、「都会の喧騒を忘れるとはまさにこのことだ」などとしみじみ思い、心地良くて眠くなりました。
この体験ゾーンは子どもたちに相当楽しい催しのようで、床の水面を踏んで波紋が広がっていくのに夢中になっている子をたくさん見かけました。見ているだけでも十分楽しめるので、歩くのに疲れた親御さんは、休憩がてらお子さんに楽しんでもらえて一石二鳥かも。
あまりにも神秘的で美しいくつい魅入ってしまい、「足止め」を喰らう可能性が高いので、パフォーマンスの時間に間に合うよう滞在時間にご注意してください(笑)。
大切な人へお土産でお裾分け
メインゲートのすぐとなりにあるギフトショップ「マリンマーケット」は、欲しい商品が見つけやすい広さながら品数が豊富で、中に入ると水族館の仲間たちのグッズやお菓子がたくさん並んでいます。
入るだけでもワクワクするような雰囲気で、見ているだけでも楽しいので時間を忘れて夢中になり、気付いたらあっという間に予定の時間を過ぎていました。
注意点としては、入館後すぐにマリンマーケットに入って出口から出てしまうと「退館扱い」になり、再入場であることをスタッフさんに説明しなければならなくなるので、できれば帰り際に立ち寄りたいところです。
ここで購入した「オリジナルレインポンチョ」は、シャチのパフォーマンスを見るときや雨天時に大活躍してくれました。購入時はちょっと躊躇しましたが、しっかりした作り、背面の可愛いデザイン、落ち着いた紺色の色味も素敵だったので購入しました。
ポンチョと同じ素材のバックも付いてくるのも魅力的で、筆者はカメラを持参していたので、濡れないようにその中に入れて持ち運んでいました。使い切りのビニールタイプではないので、自宅に持ち帰った後も何度も使用できるのもおすすめポイントです。
他に購入するかどうか迷ったのは「シャチの大きなぬいぐるみ」で、デフォルメされた可愛らしい見た目はもはや反則技…。ここでしか見ることができないのであれば、せめてぬいぐるみを購入して家でモフモフしよう!とい思ったのですが、荷物の多さとお財布との相談で不本意ながら断念。次回はお迎えしようと思っているので待っててね…!
振り返ってみると、自分へのお土産はもちろん、家族や友達、職場の方々に日頃の感謝を込めて贈り物をするのにもぴったりな商品が多かったなと感じているので、大切な人に楽しい思い出をお裾分けするのにとてもおすすめです。