正式名「千葉県いすみ環境と文化のさと」の中心施設がこのネイチャーセンターで、文化のさとは「万木の丘」「ふるさとの森」「小動物の広場」「照葉樹の森」「昆虫の広場」「トンボの沼」「ホタルの里」といった7つのスポットに分かれています。
すべて合わすと広大な面積となり1日で周るのは至難の業といえるので、まずはこのセンターで全体を把握し、日数をかけて長期的に楽しむのがおすすめです。
所在地 | 地図はこちら |
---|---|
駐車場 | あり(無料) |
トイレ | 室内にあり(男女別) |
売店 | なし |
犬・ペット | 屋内・公園内ともに入場不可 |
Googleのクチコミを見る |
田んぼ | わら細工のための稲を育てている田んぼでは多くの生きものを観察できるほか、田植えや稲刈りの体験行事も行っており、もち米は年末の餅つき行事でも利用されています。 |
---|---|
畑 | 外房の環境を生かしていろいろな作物を栽培し、一部は展示物としても利用され、芋掘り・焼き芋などの行事でも活躍しています。また、珍しい作物の栽培・加工をされることもあります。 |
万木堰からの水路 | 田んぼの水路には魚・カニ・貝・昆虫・ホタルなどの生物が生息しており、観察できる場所も設けられています。 |
ハス田 | 入口付近に広がる大きなハス田には24種類もの花が植えられており、7月上旬から夏にかけてピンク・白を中心としたカラフルな景観を楽しむことができます。 |
雑木林 | 常緑樹ではスダジイ・ヤマモモ・クロガネモチなどが、落葉樹ではコナラ・栗・クヌギ・エノキ・ネムノキ・センダンなどが植えられています。 |
昆虫広場 | ススキ・オギ・ヨシ・チガヤ・タコノアシなどが生い茂っている場所には昆虫が多数生息しており、草刈りの頻度を場所によって変化させ、昆虫が暮らしやすいように工夫・コントロールしています。 |
湿性生態園 | マルバヤナギ・ハンノキ・タチヤナギ・クワなどに囲まれた場所に設けられており、水没ヤナギ林の珍しい景観や湿地の植物を木製デッキの上を歩いて観察できる生態園です。 春はシャク・オオイヌノフグリ群落・ヤナギの綿毛、夏はハイハマボッス・シロネ・トラノオ類、秋はミゾソバ・アキノウナギツカミ・ワレモコウ・オギ、冬は野生動物の足跡・ロゼットなどを鑑賞することができます。 ※2022年9月現在、木製デッキは立入禁止となっています。 |
知識の林 | センター施設内に設けられた、たんぽぽ・とんぼ・ゲンジボタル・野鳥・秋に鳴く虫などの生態系などを説明しているコーナーです。 |
---|---|
ジオラマ模型 | 文化のさとセンター周辺約5kmの地形などがよくわかる模型が展示されており、ボタンを押すと光るウォーキングガイドはお散歩好きの方におすすめです。 |
野生動物・野鳥の剥製 | 施設内の工作室前に、リアルな野生生物の剥製が置かれており、じっくりと観察できるようになっています。 |
昔の農機具 | 剥製の隣には昔使用されていたおひつなどの台所用具や農業用の機具が並べられ、こどもにも分かりやすいように説明書きなども用意されています。 |
竹細工・かご | 文化のさとセンターでは竹細工などの工作イベントが盛んに行われています。立派な完成品も展示されているので、体験前によく観察しておくといいでしょう。 |
飼育展示 | 室内には国内希少野生動物種で国指定天然記念物でもある「ミヤコタナゴ」のほか、さとの水路・堰で見られるモツゴ・タモロコ・メダカ・ドジョウ・フナ・ヤリタナゴ・ギバチ・アカハライモリ・トウキョウサンショウウオといった魚・両生類などが水槽で展示されています。 |
工作室・和室 | 室内にはイベントで使用される大きな部屋が用意されており、それぞれ32畳の広さを誇る工作室・和室では、竹細工の体験などが楽しめます。 |
文化のさとでは以下のような行事が開催されており、2ヶ月前から電話・メール・FAX・センター窓口から申し込むことができます。参加費は行事によって違うので、ホームページでご確認または電話・メール等でお問い合わせください。(詳細・連絡先はこちら)
2022年度の行事予定(参考)
4月 | 米作り1・田植え体験をしよう |
---|---|
5月 | センター内ホタルの水路で生きものを探そう 落花生の栽培体験をしよう 太東崎で海辺の自然を観察しよう センター内小川でのホタル観察 |
6月 | オタマジャクシに触れてみよう |
7月 | 岩船で磯の生きもの観察をしよう 夏の夜の生きものたち 海辺の植物観察 |
9月 | 米作り2・稲刈り体験をしよう 秋の昆虫観察 |
10月 | いも掘りにチャレンジ! 竹かご教室(入門)全4回開催 |
11月 | さとの文化祭 |
12月 | 米作り3・もちつきをしよう つるでリースを作ろう 米作り4〜6・おかざりを作ろう |
1月 | 草木染め体験 ススキでミニほうきを作ろう 里山の鳥の観察 |
2月 | 水辺の鳥の観察 冬の星空観察 |
3月 | トウキョウサンショウウオの卵のうをみつけよう 花炭を作ろう |
【おすすめ度:×】☆☆☆☆☆
残念ながら「公園に犬や猫を入れないように」という看板が置かれていました(取材時)。周辺にお散歩可能な場所が多少はありそうですが、ワンちゃんに優しい環境とは言えません。
「公園」と呼ばれる範囲がどこを指すのかは不明ですが、施設内をはじめペットが入れない場所が存在しているので、ワンちゃんとお散歩目的で訪れる場所ではなさそうです。
建物の前に大きな無料駐車場が設けられており、収容台数は30台弱といったところですが、敷地が広いので余裕を感じました。
取材・写真・記事執筆
取材班長・みどり
いすみ市の自然観光の拠点ともいえるいすみ環境と文化のさとセンターですが、同市を自然観光都市として推すためにも、このエリアの湿性生態園の木製デッキをはじめ、万木の丘(万木城)の小鳥の森付近、椿森公園の吊橋など、老朽化して放置されている施設の修復・再生が待ち遠しいところです。